にゃんこの法則

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【レザークラフト】スマホカバーを作ってみた!【後編】

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前記事、 【レザークラフト】スマホカバーを作ってみた!【前編】 の続きとなります。

前回はヘリ落としまで作業を終えました。

次はステッチ部分のケガキ線を書いていきます。 

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今回はこんな道具を使用します。

ネジ捻「ねじねん」です。

ネジ式なのでネジを回すと先端の距離を調節出来ます。

使用方法は先端一方を銀面に置き、もう一方をカット断面(コバ)に沿わせながら引くことで筋を付けます。

これにより端から均一な距離を保ったまま正確なケガキが出来るという訳です。

※今回使用した革の厚みは2㎜だった為、ヘリ落とし後にネジ捻作業を行っても全く問題なかったのですが、(使用する革が薄い場合は特に)C面が残っている方がネジ捻が安定するため作業順序は”ネジ捻→ヘリ落とし”をおススメします。

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こんな感じに筋がつきます。

いよいよ中盤

ケガキ終わったら次はコバ磨きです。

スマホケース接着後だとコーンスリッカーで磨きにくくなる辺が増えるので、今回はこの手順で進みました。

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前述しましたが、コバとはカット断面、端などの事を指します。

コバの仕上げ方で物の良し悪しが決まると言っても過言ではないです。

重要な部分でもありますが、説明するとかなり長くもなるので今回は割愛。

コバについて気になる方は是非調べてみて下さい↓↓

Edge | コバ仕上げ

コバ磨きの基本~道具とコツ | レザークラフト入門講座

今回は自分で使用するだけなので、適当にササっと(笑)

使用した工具はコーンスリッカー(木の棒)と前編でお世話になったお馴染みのトコノール。

カット断面をヤスリで整えた後、トコノールを塗ってコーンスリッカーで擦り磨いていきます。

全体の作業時間はこのコバ作業に左右されるといっても過言ではないです。コバ磨きは拘り出すとキリがなく、また正解もない作業なので初見の方はほどほどに(笑)

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次はカメラ穴などの穴あけ作業。

カメラ穴に見合った穴あけポンチとゴム板、プラスチックハンマー(プラハン)を使用。

※穴あけポンチを使用するためゴム板上での作業は必須

スマホケースとスマホカバーを合わせで接着位置の目星をつけます。

目星を付けた位置でスマホケースをしっかり手で固定させたまま、スマホケースのカメラ穴をガイドにしてキリなどでケガキます。

ゴム板上でケガキ線の位置に穴あけポンチをあて、上からプラハンで叩くと穴が開きます。

私はゴム板の下にタオルをかませ、打音や振動を抑えます。理由はお昼寝中の息子が起きてしまうため(笑) 

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仕上がりはこんな感じ。長穴の直線部分はカッターでカーブの部分は穴あけポンチでといった感じ。左下の穴はキーホルダーの紐通す部分です。

上記画像はコバ磨き作業も終わってます。

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次はステッチ部分の穴あけ。

一般的な裁縫とは違い、革は生地が厚いため手縫いの場合は先に穴を開けないと針が通りません。

またステッチを施すことで耐久性や見た目も良くなるので革製品には欠かせない必須作業です。

使用する工具は菱目打ち「ヒシメウチ」(フォークみたいな工具)とプラハン、そしてゴム板。

菱目打ちは色々な種類があって、刃先が2㎜間隔離れてるものや3㎜間隔で離れてるもの、また刃先の数が2本だったり6本だったりと用途によって使い分けます。

私が使用したのは3㎜間隔の6本タイプと同じく3㎜間隔ですが2本タイプの計2本。

2本タイプ(本数が少ないタイプ)はカーブなどに使用します。

上記画像では既に何個か菱穴が開いてます。

一定の間隔で穴が開けられるので、縫い目も綺麗に仕上がります。

ケガキに沿って穴を開けたら、遂に糸で縫っていきます。

終盤

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用意するのは針と糸とワックス。

レザークラフトでは糸にワックスが塗られたものを使用します。

私は今回、自身で蝋引き(糸にワックスを練り込む作業)をしましたが、初めから蝋引きされてる糸も売っているので、そちらを購入することをおススメします!

また針もレザークラフト様です。先端が若干丸まっている針です。

レザークラフトは良くある手縫いの”なみ縫い”じゃダメなんです。

ほとんど革製品はミシンの直線縫い(糸と糸の間隔がない)ような見た目をしています。

それを平縫いと呼びますが、レザークラフトではその平縫いが基本になります。

ちなみに革が厚いと普通のミシンじゃ縫えないです。業務用が必要になってきます。

というか基本手縫いです。

はい、めんどくさいです(笑)

やり方は私が説明するより下記のサイトを参考にした方が為になります↓

縫い糸の通し方とコツ | レザークラフト入門講座

革をきれいに縫い合わせる方法とコツ | レザークラフト入門講座

縫い始めから糸の始末まで一通り説明が載ってます。

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仕上がりはこんな感じ。久しぶりにやったので縫い方を忘れてました(笑)
ここまでくるともうほとんど完成です。

残り作業はスマホケースを接着、ばねホック取り付け、仕上げです。

なので次はスマホケースの接着。

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この工程で使用した工具はローラーくらいです。

特に革同士の張り合わせで圧着させる時は必要な工具です。

接着剤はセメダインのスーパーXHyperワイド!

PPやPEにも使用できる優れものです。

ここは特に説明はいらないと思うので次のバネホック作業に行きます。

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バネホック自体はレザークラフト専用って訳でもなく、他でも使われてます。

バネホックと調べれば、ホック留め具と万能打ち台も出てくると思います。

そして既に紹介済みの工具の紹介はもう不要だと思います。

こちらも特に難しい作業ではないですが、上手くいくポイントとしては土台が安定している所で作業する事と、ホック留め具を垂直に打ち付ける事ですかね。

力加減を間違えるとホックがつぶれてしまう為、優しく少しずつ叩いていくのがコツかも知れません。

バネホックは凹パーツが2つ、凸パーツが2つ、計4つの部品で1セットです。

「バネホック」で検索するとTOPに載るだけあって、やはりここが初心者でも分かりやすいと思います。取り付け方は一通り載ってます。

バネホックのつけ方 オリジナルニット生地のお店 slowboat

私も久しぶり過ぎて見ながらやりました(笑) 

ちなみに今回のスマホカバーでいうと位置調節のコツは、凹パーツ穴を先に開け、実際に使用するとき同様スマホカバーを折り曲げます。

空けた穴から見える位置が凸パーツの突起が来る位置になりますので、そこに印を付けてから凸パーツの穴を開けます。

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最後は仕上げ!

コバにはイリス。革全体にはミンクオイルを塗っていきます。

これで革の寿命を延ばします。手で言うハンドクリームみたいなものです。 

イリスは水性塗料みたいな感じなので、綿棒などでコバに塗っていきます。私が使用したイリスは無色つや有りタイプの物。速乾性なので比較的すぐ乾きます。

ミンクオイルはやわらかい布などで少量取り、全体にムラなく塗っていきます。

こちらもしっとりとしていて不快感はないです。

完成 

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完成です。

結構手抜きした割には良い感じに仕上がりました。特にコバは手抜き。

しかしこんな物でもそこらで売っているスマホカバーより全然質は良いです(笑)

ハンドメイドの良さ、メリットですね。

初期費用に関しては2万くらい見積もっていれば一通り工具は揃えられると思います。

代用できる工具もあるので、安く済ませようと思うのであればそれなりに初期費用を抑えることも可能です。私はおススメしませんが。

工具は一度揃えてしまえば財産になります。追加費用は革や糸などの材料代くらいなものです。

ちょっとした2~3千円の革製品をちょくちょく買うなら、自分で作ったほうが楽しいですし、同じ値段の革を買ってより良いのを作れます。

ちなみにレザークラフトをやるようになると、そこらの革製品の質を見抜けます(笑)

そして今まで購入してきた革製品の補修技術も身に付きます。

自身で使用するだけではなくて、周りにプレゼントしても喜ばれると思います。

デメリットは完成までにそれなりに時間がかかるのでモチベーション維持が難しい。

そして制作物によりますが、それなりの器用さは求められます。そして穴あけ作業などで発生するハンマーの打音が近所迷惑になる可能性もあります。

と、そんな訳で【レザークラフト】スマホカバーを作ってみた!【後編】でした。

追記:ヤスリの紹介を忘れてました。私が使用しているのはこちら!

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